鍼灸治療による3つの作用
①痛みの抑制
鍼で身体の一部を刺激すると、中枢神経からモルヒネに似たような役割をもったホルモン(内因性オピオイド)が放出され、痛みを脳に伝える神経経路をブロックします。
②痛みの原因である老廃物を無くす。
鍼の刺激で神経の末端から神経伝達物質が出て、それによって血管が広がり、血流が良くなります。その結果、痛みの原因となる老廃物が早く取り除かれます。
③お灸により筋肉の緊張を和らげる。
お灸では患部を深く温め、筋肉の緊張を取り除くことができることに加え、付着するヤニの成分が体内に吸収されることで、さらに効果が現れます。
近年、NHKでも放送されたように鍼治療の効果が注目されています。鍼は以下のようなさまざまな効果が期待できます
- 痛みを和らげ、抑える
- 筋肉の緊張を解きほぐす
- 血流を促進し、巡りを良くする
- 自然治癒力の向上をサポートする
- 神経のバランスを整え、不安やイライラを軽減する
このような幅広い効果から、鍼治療は多くの方に利用されています。
お灸の豆知識!
実験により、もぐさの燃焼熱は、赤外線のように波長が長く、温度はさほど高くないのに、深く浸透する深達力のある熱線だということが証明されています。
これにより体の深部まで熱が伝わります。
また原料であるもぐさは、古くから自然治癒力や免疫力を高める効果があるとされています。
ヨモギは艾葉(がいよう)として漢方にも使われ、食べたりお風呂に入れたりしても健康に良いとされています。
最近の研究では、もぐさの燃える香りが副交感神経を活性化し、リラックス効果があることもわかっています。